5月5日は子どもの日。
子供の日といえば、鯉のぼりに兜、そして、柏餅ですよね。
あの緑の葉っぱに包まれた白くてなめらかなお餅は、桜餅と並んで、春の和菓子の定番です。
子どもの日には、なぜ柏餅を食べるのでしょうか?
柏餅に使われている葉っぱは、何の葉っぱなのか、また、その葉っぱは食べられるのかどうかも気になります。
そこで、
・子供の日に柏餅を食べる由来
・柏餅の葉っぱの種類
・柏餅の葉っぱは食べられるのか
など、柏餅の疑問についてご紹介します。
こどもの日には柏餅!の由来は?
女の子の日である3月3日は休みじゃないのに、何で5月5日だけ休みなの?!
男の子だけずるい!!
なんていうのはよく聞くし、私も思っていましたが、いつか祝日になると良いですね。
それはさておき、子どもの日と言えば、柏餅ですよね。
では、なぜ、子どもの日に柏餅を食べるようになったのでしょうか?
端午の節句に柏餅を食べるのはなぜ?
「子どもの日」である5月5日は、古来より伝わる「端午の節句」という行事の日です。
古来中国から日本に伝わった厄祓いの行事で、後に、男の子が強く逞しく成長することを願う行事になりました。
その端午の節句に柏餅を食べるというのは、元々は江戸の武家社会から生まれた日本独自の文化です。
柏の葉っぱは、新しい芽が育つまでは古い葉が落ちません。
そのことから、「家系が途切れない」「子孫繁栄」という縁起担ぎのために、柏の葉っぱが使われるようになったようです。
中身のあんの種類は粒あん、こしあん、味噌あんなど様々です。
でも、中部地方や九州地方には、味噌あんの柏餅はないようです。
柏餅の葉っぱの種類は何?
柏餅の「柏」というのは、本来はヒノキ科の「コノテガシワ」やスギ科の針葉樹のことで、
よく公園や庭の木として見かけます。

コノテガシワの葉っぱ
↑ 葉の形は、餅を巻くには絶対向いていない形をしています。
実際、柏餅に使われているのはブナ科の落葉樹である「カシワ」の葉っぱです。

柏餅に使われるかしわの葉っぱ
葉の形は、大きめで先が丸いので鋸歯です。
葉っぱは良い香りがして、秋にはどんぐりがなります。
西の地方では「カシワ」の葉っぱが手に入りにくいこともあって、丸い形のサルトリイバラの葉が代用されています。
(もともとサルトリイバラで包んでいたものを、江戸時代にカシワで包むようになったという逆説もあります。)
柏餅の葉っぱは食べられる?それとも食べられない?
甘くて美味しい柏餅ですが、葉っぱは食べられるのでしょうか?
結論から言うと、「食べられないこともないけど、食べない」です。
例えば、桜餅の葉っぱは、食べる派・食べない派に分かれたりはしますが、基本食べられます。
でも、柏餅の葉っぱは硬くてゴワゴワしていて、お世辞にも美味しいとは言えません。
(食物繊維は多そう・・・?)
元々この葉っぱは、縁起を担ぐ意味だったり、香り付けのためにつけられているものなので、無理に食べる必要はないようですね。
ただ、上手く剥がれてくれないと、ところどころ葉っぱがくっついていて、食べざるをえないことになるのが、ちょっと残念です・・・。
柏餅の冷凍保存 葉っぱはどうする?
柏餅をちょっと多めに買ってしまったり、たくさんもらったりなんてことも、たぶんあると思います。
そのまま常温で置いておいてはダメになってしまうので、冷凍保存しましょう。
柏餅の冷凍保存方法と解凍方法
柏餅は1個ずつラップに包み、ジッパー付きの袋に入れて冷凍します。
保存期間は1ヶ月くらいです。
長く冷凍しすぎると、餅がスカスカっとして美味しくなくなります。
食べる時は自然解凍で大丈夫ですが、急ぐ時はラップをしたまま、電子レンジで10~20秒くらい(600W)加熱します。
柏餅のサイズやワット数に合わせて加減してくださいね。
柏餅は葉っぱごと冷凍できる?
柏餅を冷凍するときは、葉っぱは取った方が良いです。
でないと、解凍したときに葉っぱはぐったりした感じになって、とても取りにくくなります。
以前、葉っぱつきで冷凍した時、餅に葉っぱがベッタリとくっついてしまって、きれいにはがせませんでした。
細かいかけらみたいな葉っぱが残ってしまって、キーーーッッとなりながら頑張って取れるだけ取って食べましたが、食感が微妙です。
柏餅によっては、冷凍してもきれいにとれる葉っぱもあるかもしれないので、よかったら試してみてくださいね。
それと、冷凍すると柏餅の葉っぱの良い香りがなくなってしまいます。
見た目が気にならないなら(葉っぱがない白いもち状態)葉っぱは取って冷凍したほうが食べやすいです。
どうしても葉っぱが必要な時は、冷凍する前に葉っぱを剥がし、葉っぱも1枚ずつラップにつつんでジッパー袋で冷凍します。
こちらも保存期間は約1ヶ月くらいです。
使う時は自然解凍してください。
おわりに
今まで、何気に食べていた柏餅も、そんな由来や歴史に思いを馳せながら食べると
また違った味わいを楽しめそうです。
食べるときは、葉っぱの観察もぜひしてみてくださいね!