冬に美味しい果物の代表、みかん。
手軽に食べられるので、ついついたくさん食べちゃいますよね。
そして、いっぱい出るみかんの皮・・・、どうしてます?
えっ、捨ててる?
それは、もったいない!
何と、みかんの皮、色々なことに使えちゃうんです!
掃除や消臭、お風呂に入るときにもお役立ち!
そんな便利なみかんの皮の使い方、ご紹介していきます。
みかんの皮を煮ると掃除に使える?!
美味しく食べて残ったみかんの皮。
実は、掃除に使うことができます。
みかんの皮には、汚れを落とす効果や消臭効果のある成分が含まれているんです。
その成分は、リモネン・ペクチン・クエン酸など。
◆リモネン
柑橘類(みかん、レモン、オレンジなど)に含まれる天然成分です。
油を溶かす効果があり、機械の洗浄などにも使われる洗剤に使われています。
そのような洗剤によく使われているオレンジオイルの主成分です。
外皮に含まれていて、柑橘類特有の香りはリモネンによるものです。
直接みかんの皮をこすりつけて、油性ペンなどの落書きを消すこともできます。
ザラザラしているところの汚れはあまり落ちなかったり、みかんの色がうつったりすることがあるので注意してくださいね。
また、ポリスチレンなど一部のプラスチックを腐食させたり、発泡スチロールを溶かすので、こちらも注意をしてください。
◆クエン酸
酸性成分で、水垢や石鹸カスなど、アルカリ性の汚れに効果があります。
除菌・消臭効果もあって、なかなか使える成分ですよ!
◆ペクチン
コーティングする作用があり、掃除をした後にまた汚れがつくことを防ぐ効果があります。
このような魅力的な成分を含んでいるみかんの皮を掃除にぜひ活用しましょう。
◆みかんの皮の利用方法
掃除にはみかんの皮洗剤を使用します。
では、さっそくみかんの皮洗剤を作っていきましょう!
【みかんの皮洗剤の作り方】
・用意するもの
みかんの皮 4個分
水 400CC
1.鍋にみかんの皮を細かめにちぎって入れ、水を加えます。

細かくしたみかんの皮と水
2.15分くらい煮出します。中火から弱火で、水がなくならないように注意してください。

煮込んだみかんの皮の色は薄くなって、だいぶ水が減ってます
3.冷ましてから、ザルでこして、スプレーボトルに入れて使います。

ボトルに入れたみかんの皮洗剤
嬉しいおまけで、こころなしか煮込みに使った鍋がきれいになっていたかも!
【みかんの皮洗剤の使い方】
・キッチンの油汚れ
おすすめの使い場所は、ガス台周りの油汚れです。
頑固な油汚れには、ちょっと力不足かもしれませんが、スプレーを吹きかけて少し置くと、汚れが浮きやすくなり、落としやすくなりますよ。
![]() 壁の汚れ |
![]() 汚れがスッキリ! |
上の写真は我が家のキッチンの壁です。
凹凸があって、汚れがつくと取りにくいんです。
なので、濡らした雑巾でこするだけじゃなかなかきれいになりませんでしたが、みかんの皮洗剤をスプレーしてから拭き取ったら、スッキリ!
それほど力を入れてこすらなくてもきれいになりました!
・皮製品の手入れ
皮製品のつや出しにも使えます。
皮のソファーやバッグなどの皮製品や合皮の製品でも大丈夫ですよ。
製品によっては変色する可能性があるので、最初に目立たないところで試してみてくださいね。
直接吹きかけず、柔らかい布に染み込ませて拭くと安心です。
・畳やフローリングの掃除
フローリングには直接吹きかけてからかわいた雑巾で拭きます。
畳は、洗剤を染み込ませた雑巾や布で拭きます。
畳の黄ばみ落としや黄ばみ防止にも使えます。
変色などが心配な場合は、端っこの目立たないところで、まず試してみてくださいね。
他にも、浴槽洗いにも効果的だったり、掃除全般に使えます。
でも、キッチンの頑固な油汚れには、ちょっと効果が薄いというのが残念なところです。
そこで、おすすめなのが、みかんの皮洗剤より強力なみかんオイルです。
【みかんオイルの作り方】
・用意するもの
みかんの皮 4個
消毒用エタノール 200CC
1.みかんの皮を乾燥させます。
皮の白い方を上にすると、精油の成分が飛びにくくなるそうです。
2.乾燥した皮を瓶に詰めて、フォークや竹串で軽くついておきます。
3.瓶にみかんの皮を入れ、消毒用エタノールをそそぎます。
4.しっかり蓋を閉め、冷暗所に1~2週間くらい置きます。
エタノールがオレンジ色になったら出来上がりです。
このオイルを布につけて頑固な油汚れの部分を拭いてみてください。
スルッときれいになりますよ。
ただ、注意点がああります。
白いものに使うとオレンジ色がついてしまうかもしれないことと、肌が弱い人は、エタノールが刺激になるかもしれないことです。
なので、使うときはゴム手袋をして、まずは目立たないところで試してみてくださいね。
みかんの皮は消臭剤にもなる?!
掃除に便利に使えるみかんの皮ですが、消臭にも使えます。
消臭に使う場合は、みかんの皮は煮ません。
まずは、みかんの皮を小さめにちぎります。
そして、新聞紙やザルに広げてじっくりと一週間くらい天日干しにします。
パリパリに乾燥した状態になると出来上がりです。
このみかんの皮を使い古したストッキングや小さめの洗濯ネット、布製の巾着袋や靴下などに入れ、臭いの気になるところに置いておきます。
おすすめは、こたつの中です。
あの嫌~なニオイが軽減しますよ!
靴箱の中に置くときは、何か所かに分けて置くと効果的です。
みかんの皮をお風呂に干さないで入れても大丈夫?
ゆずをお風呂に入れるように、みかんやみかんの皮を入れても何か良い効果がありそうですよね。
実際、みかんをそのままお風呂に入れたり、フレッシュなみかんの皮をそのまま湯船に入れたりするみかん風呂というのもあるようです。
でも、みかんの皮に含まれているソラニンという成分が、紫外線を吸収し色素沈着を起こし、肌トラブルの原因となることもあります。
なので、みかんの皮を生のままお風呂に入れるのは、あまりおすすめしません。
ただ、みかんの皮は乾燥させることで、ソラニンの悪い影響は軽減されるそうです。
そこで、みかんの皮を乾燥させてお風呂に入れる方法をご紹介します。
一つ注意点ですが、無農薬みかんなら大丈夫ですが、みかんの皮に農薬やワックスがついている可能性もあるので、しっかり洗い落としてください。
【みかんの皮を使った入浴剤の作り方】
1.みかんの表面をきれいに洗って、汚れや農薬、ワックスなどを洗い流します。
2.みかんの皮を適当な大きさにちぎります。
3.ちぎったみかんの皮を新聞紙やザルの上に乗せて、日当たりの良いところで
じっくり1週間くらい天日干しをします。
4.乾燥したみかんの皮をガーゼや小さめの洗濯ネットに入れて、中身が出ないようにしっかり口を閉じます。
湯船に入れれば入浴剤として使えます。
家庭によって湯の量は違いますが、一回の量はみかんの皮4~5個分ぐらいがちょうど良いと思います。
入れるタイミングですが、湯を沸かすときからでも、沸いてからでもどちらでも大丈夫です。
お湯を沸かす前から入れていると結構香りがよくするようになるので、おすすめですよ。
そして、みかんの皮の入浴剤にはこんな嬉しい効果が!
まずは、保温効果です。
みかんの皮に含まれている成分リモネンが、肌の表面に膜を作って保温してくれるんです。
入浴から50分ほどは保温効果が持続するようですよ。
また、ビタミンAやCによる美肌効果も期待できます。
他にも、柑橘系の香りにはテルペイドという精神安定に作用する成分が含まれているそうなので、アロマ効果も期待できますね!
そして、最後にうれしいおまけ!
掃除にも大活躍のリモネン・ペクチン・クエン酸の作用で、お風呂の汚れを落としてくれます。
みかんの皮の入浴剤は使えるやつですね!
おわりに
今まで何気なく捨ててしまっていたみかんの皮。
ひと手間かければ、掃除に消臭にお風呂と大活躍です。
ぜひ、食べたらまずは煮て、残りはせっせと乾かして、オイルや消臭剤や入浴剤に使いましょう!
みかんの皮、活用してくださいね!