子供が学校の書道の時間で使った習字の筆。
そのまま放ったらかしにされて、墨でカチカチに固まってしまったなんてこと、ありませんか?
ちょっとやそっとじゃ元に戻らないから、次に使うとき困っちゃうんですよね~。
そこで、そんなカチカチの筆を柔らかくする方法や学校からどう持って帰ってくれば良いのか、また、筆の保管の仕方など、ご紹介します。
固まった習字の筆を柔らかくする方法はコレ!
習字の筆、洗うの忘れてた~
なんて言いながら子供が出してきた筆は、墨ですっかり固まってしまって、もうカチンコチン・・・。
これ、また使えるようになるのかな・・・、と不安になりますよね。
しかも、明日使う?!
・・・何とかするしかありません!
◆カチカチの習字の筆の洗い方

固まった筆
まずは、筆をぬるま湯にしばらく漬けておきます。
その時、筆先が曲がらないように注意してください。
変なクセがついてしまいます。
ペットボトルに吊るすようにして入れておくのがおすすめですよ。
1.ペットボトルにぬるま湯を入れ、底に筆先がつかないように、筆の軸を洗濯バサミで挟んで位置を固定します。
洗濯ばさみで上手く挟めない時は、テープなどで止めてください。

ペットボトルに入れた筆
2.しばらくすると、墨がだんだん溶けてきて、水が黒っぽくなってきます。

墨が溶けて水が黒くなります
3.筆先を触ってみて柔らかくなっていたら、空き容器の中で水を流し入れながら洗います。

水を流しながら、容器の中で洗います
筆の穂先から指でつまむようにして、墨を落としていきます。
根本は優しく指で押し洗いしてください。
急いでいる時は、水をゆるく流しながらの方が早くできたと個人的には思います。
その場合は、筆を下向きにして筆の軸から伝わらせるように水を流してください。
筆を横向きにして直接当てると、筆先が割れてしまいます。
筆先を真上に向けて、勢いよく水を当てるのは絶対やめてくださいね。
4.筆の根本の墨は取れにくいので、洗っても洗っても水が黒くなるときは、また、しばらくぬるま湯に漬けておきます。
根本を押し付けるようにグリグリと洗ったりしないようにしてくださいね。
筆の毛が傷んだり、抜けてしまいます。
5.完全に墨が落ちきるのは難しいと思いますが、根本に墨が固まったままだと、
筆に変な膨らみができたり、広がったりして、とても書き心地が悪くなります。
黒い水が多少出ても大丈夫ですが、根本を触ったときに、毛が固まってる感じが
なくなるまで洗ってください。
6.洗い終わったら、半紙、または、雑巾などの布でそっと水気を拭き取ります。
すーっと手前に線を引くように動かしつつ、少しずつ回転させると、毛先が傷まず、まとまりやすくなります。
7.洗い終わったら、毛先を下にして風通しの良いところに干します。
次の日にすぐ使う予定なら、多少湿った状態でも大丈夫ですが、しばらく使わないなら、しっかり乾かすようにしてください。
湿っているとカビてくることがありますよ!
筆がカチンコチンに固まってしまうのは、学校での習字の授業が終わった後、筆を洗わずに持って帰ってきて、そのまま放ったらかしになってしまうのが、大抵の原因ですよね。
時間を置かずにすぐに洗うのが一番ですが、そうはいかないこともあります。
ちなみに、服についてから時間が経ってしまった墨の落とし方はこちらをどうぞ
⇒ 【時間が経った墨汁の落とし方と服についたらするべきことは?】
筆を洗うかどうかは学校によって違うようで、うちの子供の学校は洗わずに持ち帰る方針です。
理由は、手洗い場が混み合うから、とか、手洗い場が墨だらけになって汚れるから、などなど、いろいろあるようです。
中には、空のペットボトルを持っていって水を入れ、習字が終わったら筆をささっと洗って、洗った水ごと持ち帰るという方法をとっている学校もあるようです。
でも、大半は墨がついたままお持ち帰りのところが多いのでは?
なので、持って帰ってすぐに洗って欲しいところなんですが、子供はついつい忘れがち・・・。
こればかりは、習字道具を持って帰ってきた日は、筆を洗ってね、と声掛けしていくしかないかもしれませんね・・・。
習字の筆の持ち帰り方 どうする?
学校から筆を持ち帰ってくる時は、いらない半紙や新聞紙でしっかり墨を拭き取ったら、書き損じの半紙で良いので(墨がちゃんと乾いているもの)くるくる巻きます。
このとき、買ったときについていた透明なキャップはしません。
通っていた書道教室の先生に言われたことですが、あのキャップは販売するときの毛先の保護のためなので、筆をおろしたらもう使わなくていいですよ、ということでした。
確かに、あれにまた入れようとしたら、上手く入らなくて毛が折れてしまいそうです・・・。
半紙の上から筆巻きで巻くように言われることもありますが、そのまま放っておくと筆にも筆巻きにもカビがはえることがあるので、持ち帰ったらすぐに外してくださいね。
筆が墨で濡れているので巻いた半紙にしみてきて、他のものを汚さないか心配な場合は、その上から雑巾で巻くと安心ですよ。
半紙や新聞紙に巻くときは、筆の毛が折れたり曲がったりしないように気をつけてくださいね。
習字の筆 替え時は?
ちゃんと洗ったり、大事に使っていても、筆はだんだんと傷んできます。
筆の替え時って、どんな状態になったときなんでしょうか?
まずは、明らかに毛が抜けて少なってきたときです。
また、毛の先の方がだんだん切れてきて、まとまらず、ボサボサっとしてきたら、替え時です。
他には、
・コシがなくなってきた
・根本に洗いきれなかった墨が蓄積されて、膨らんできたら
などです。
筆を長持ちさせるためには、筆の毛が傷まないように、丁寧に優しく洗うことが大事です。
洗う時は、根本に墨が残らないようにしっかり洗ってくださいね。
おわりに
カチカチに固まってしまった筆は、洗うのも一苦労です。
筆自体にもよくありません。
なるべく、学校から持ち帰ったらすぐに洗うようにと、子供さんに教えてあげてくださいね。
洗うときも力任せにやると、筆の毛が傷んでしまいます。
しばらくぬるま湯につけて、墨を溶かして、毛先が柔らかくなるのを待ってから、優しく洗うようにしてくださいね。