夏になるたびに流行る『プール熱』は、夏風邪の代表選手です。
正式名は咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)といって、
アデノウイルスが原因でかかります。
プールで感染することが多いので、
『プール熱』といいます。
幼児や小学生など、子供がかかりやすい病気です。
潜伏期間は5~7日間くらいで、
感染力がとても強く、目やににも感染力があります。
主に飛沫感染と接触感染で、目や喉からウイルスが侵入して
うつります。
子供がプール熱になったら、
お風呂には入ってもいいのか、また、プールはいつから入れるのか、
気になるところです。
プール熱の症状は?
代表的な症状は3つです。
◆咽頭炎・・・喉が腫れて真っ赤になり、痛みます。
◆結膜炎・・・目が充血し、目やには出ます。涙が止まらないことも・・・。
◆高熱・・・・38℃~40℃近い高熱が急に出てきます。
咽頭結膜熱の名前の通り、
目と喉に症状が出るのが特徴です。
他に頭痛・吐き気・腹痛・下痢の症状があることも。
5~7日間くらい続くこともあります。
すべての症状がいっぺんに出ることもあれば、
順に出てくることもあります。
特効薬などの治療法は特になく、
目薬や解熱剤など、対症療法になります。
高熱による脱水症状が心配になので、
水分補給に気をつけ、安静にすることが大事です。
プール熱の時のお風呂はどうする?
プール熱になった時、お風呂に入っても大丈夫かどうか
気になるところです。
特に夏場に多い病気なので、汗もかくから「あせも」も心配・・・。
ぜひ入れてあげたいところです。
が、熱があるうちは入らないようにしてください。
濡れタオルでふいてあげるだけでも、
ずいぶんさっぱりとします。
熱が下がれば、お風呂には入れますが、
家族みんなで同じお風呂に入ると感染することがあるので、
最後に入るか、シャワーだけにした方がよいでしょう。
タオルはもちろん、別のものを使ってください。
顔をふいただけでも、目から感染することもあります。
プール熱 プールはいつから入れるの?
プール熱は、学校伝染病第2種に指定されています。
なので、登園・登校は、症状が治まってから2日間は出席停止です。
では、プールはいつから入れるのかというと、
はっきりと決まっているわけではありませんが、
2週間ぐらいは入らない方が良いと言われています。
ウイルスが排出される期間が、
目やに・喉から7~14日間、便から1ヶ月とされているからです。
塩素濃度によっては、ウイルスは死滅するそうですが、
念のため、それくらいの期間はプールはお休みした方が
良さそうです。
おわりに
プール熱は、必ずプールだけで感染する病気ではありません。
様々なものが媒体となる可能性があります。
感染しないようにするためにも、
うがい・手洗いはしっかりとすることが大事です。
また、お世話をした後も、手洗いは念入りにしましょう。