炊飯器でご飯を炊いて、そのまま保存すると、すぐに温かいご飯が食べられて便利です。
でも、炊きたてのご飯はとても美味しいのに、保温したご飯は何だか黄色っぽくなったり臭いますよね。
カピカピに固くなったりもします。
保温した状態でいつまで大丈夫なのかも気になるところです。
そこで、
・炊飯器でご飯を保存するとなぜ臭いのか
・ご飯を炊飯器で保温するときの注意点
・いつまで保温できるのか
など、また、おすすめの保存方法をご紹介します。
炊飯器で保温したご飯が臭い!食べられる?
炊飯器でご飯を保存しておくと、すえたような独特の臭いがするようになることがあります。
色も何だか黄色っぽくて、食べられないことはないんだけど、パサパサしていたり、一部分だけおかゆのようにふやけた感じになっていたり、あんまり美味しくはないですよね。
なぜ、このように臭くなったり、黄色っぽくなってしまうのか、考えられる原因はいくつかあります。
炊飯器で保温したご飯が臭い原因は?
1.内釜や内ぶた、パッキンが汚れている
その汚れがご飯にうつっている可能性があります。
2.精米がきちんとされていない
糠(ぬか)が多く残っていると臭います。
米をしっかり研ぐと、栄養分は少し減りますが、臭わない美味しいご飯になります。
研ぐ時はゴシゴシこすりあわせずに、米を痛めないよう、優しく洗うようにしてください。
研ぎ初めの1~2度は糠(ぬか)の臭いを吸いやすいので、すぐに水を捨ててください。
3.米が古い、または悪い
古い米や品質の悪い安い米は、炊くと臭うことが多いです。
炊く前から黒ずんでいたり、ひび割れ・欠けがあるようなものは避けましょう。
4.しゃもじを内釜に入れっぱなしにしている
しゃもじ自体の臭いがご飯にうつったり、しゃもじの持つ部分についた雑菌が、中で繁殖している可能性があります。
また、しゃもじの材質によっては、ずっと加熱されると変な臭いがしてくるものがありますよ。
5.保温時間が長すぎる
炊きあがって、澱粉化したご飯は、臭いを吸いやすくなります。
また、黄色っぽくなるのは、保温状態で時間が経つと、メイラード反応と言って、ご飯に含まれる糖とアミノ酸が化学反応を起こし、褐色物質というものを作り出すためです。
6.米を研いでから炊くまでの時間が長い
冬場はともかく、夏場は浸水時間が長すぎると、傷みやすくなります。
夜に研いで、タイマーで朝炊けるようにしておく時は、水に氷を入れたり、米一合あたりに小さじ1の酢を加えておくと良いですよ。
7.炊飯器の保温機能の異常
炊飯器が古くなったり、故障が原因で、保温温度が下がってしまうことがあります。
通常60℃~70℃で保温しますが、あまりにも下がり過ぎると、雑菌が繁殖することがあります。
また、長時間保温すると水分が飛び、炊飯釜の内側にカピカピになってこびりついたり、乾し飯のようになったり、ぱさついてご飯が固くなります。
炊飯器の機能が上がって、長時間保温しても大丈夫という高額で素敵な商品もありますが、それでもこの悩みを完全に防ぐことは難しいです。
まずは、内ぶたなどをきれいにしたり、しっかり研ぐなど、上記の方法を試してみてください。
炊きあがったご飯を、釜の中で真ん中に寄せて、山の形にすると、ある程度乾燥が防げます。
それでも、臭いや変色が気になる時は、保存方法を替えてみてください。
チャーハンにすると、臭いも色もあまり気にならなくなるのでオススメですよ!
炊飯器で保温したご飯はいつまで保つの?
炊飯器で保温できる時間は、12時間~24時間というのが、メーカーでのおすすめです。
長いものでは30時間大丈夫というものもありますが、まずは、炊飯器の説明書やメーカーのホームページで確認してみてください。
型番からわかりますよ。
ご飯の保温 一晩くらいなら大丈夫?
夕飯のときに炊いたご飯を次の朝まで保温して食べるって、割と普通にやっていますよね。
その時間はだいたい一晩。
夕方6時に炊いて次の朝6時までとすると、約12時間です。
このくらいの時間なら腐敗はしませんが、時間が経つにつれ臭うようになったり、黄色くなるなど、味は確実に落ちていきます。
ご飯のおすすめの保温時間は10時間以内。
10時間なら、夜遅めに炊いたご飯が一晩は保つくらいの時間です。
または、夕方炊いて朝早めに食べればそれくらいです。
保温していると段々と味は落ちていきますが、まだまだ、美味しく食べられます。
でも、夜遅めに炊くとか朝早く食べるのが難しいことも多いと思うので、なるべくなら、一回ずつ食べきれる量だけ炊く方がいいですよ。
また、保温は結構電気代もかかるので、冷蔵や冷凍などをしたものを電子レンジで温めたほうが電気代の節約にもなります。
保温を切って炊飯器に入れたまま、食べる時に電子レンジで温めるという方法でも、保温しっぱなしよりは、臭いなど気になりません。
でも、炊飯器内が冷えてくると蓋についた水滴がご飯に落ちて、水っぽくべしょべしょっとしたりします。
特に夏場など気温の高い時は、痛むのが早いので注意してください。
一晩置いたら、確実に変な臭いがします。
嫌な粘り気や糸をひいていたら、そのご飯はもう食べてはダメなご飯だと思ってください。
炊飯器のご飯 良い保存方法は?
炊飯器で保存すると、どうしても、ご飯は美味しくなくなってしまうので、忙しくて時間がない、面倒くさいなど、よほど理由がない限りは、違う保存方法がおすすめです。
ご飯の保存方法には、
・常温
・冷蔵
・冷凍
があります。
【常温保存】
常温保存する場合は、気温に注意してください。
夏場は絶対おすすめしません。
【冷蔵・冷凍保存】
冷蔵や冷凍する場合は、一膳分ずつラップに包むか、タッパーなどの保存容器に熱いうちに入れます。
熱いうちに包むと、水分も一緒に保存できるので、ご飯のぱさつきを防げます。
ちゃんと冷めてから冷蔵庫や冷凍庫にしまいます。
ご飯の冷凍保存の仕方、詳しくはこちらをどうぞ↓

食べる時は、電子レンジで温めます。
500Wのレンジで、
・常温なら約40秒
・冷蔵なら約1分
・冷凍なら約3分
です。
電子レンジによって加熱具合が違うので、加減してくださいね。
おわりに
炊飯器で保温すると、たしかにすぐ温かいご飯が食べられて、便利ですが、臭いや黄ばみは防げません。
時間や余裕がある時は、冷蔵・冷凍保存などをしてください。
どうしても炊飯器で保温の場合は、できる限りの対策をした上で、
・ある程度の臭いや黄ばみは目をつむる
・チャーハンなど違う食べ方をする
というようにしてみてはどうでしょうか?
コメント
大変役にたちました
この時期、ご飯との戦いです
おいしく食べたいですものね。
ありがとうございます
コメントありがとうございます。
お役に立てて嬉しいです。
今の時期、食べ物の保存には本当に気を使いますよね。
ご飯が美味しいと幸せを感じます。